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テーブルに付いた輪染みの取り方【大事に使うために】

テーブルに付いていると気になる輪染み、今回はその取り方をご紹介します。

テーブルの輪染みの取り方は塗装によって異なりますので、広く普及しているオイル塗装とウレタン塗装の2種類についてご説明します。
ご家庭でも簡単に作業できますので、ぜひ挑戦してみてください。

また、輪染みの対策方法もご紹介していますので、お気に入りのテーブルを美しく保つためにもお役立てください。

目次

輪染みはどのようにしてできるのか

輪染みが発生する原因は塗装の種類によって異なります。
今回は家具の塗装方法として代表的な、「オイル塗装」と「ウレタン塗装」の2種類についてご説明します。

オイル塗装製品における輪染みの発生原因

水滴がついたままのコップなどを直接置いてしまうと、その水分が木材内部に浸透していきます。
水分が浸透してしまうと、木材内部の油分や染料などが押し退けられてその部分の色が抜けるため染みになります。

ウレタン塗装製品における輪染みの発生原因

熱いものを直接置くことで塗膜が溶けてしまい、その際に塗膜内に水分が侵入します。
侵入した水分が乾燥すると、塗膜内には無数の気泡・隙間ができてしまうので、それが白く見えることで染みとなります。

オイル塗装製品の輪染みの除去方法

オイル塗装の輪染み

オイル塗装製品に付いた輪染みは、サンドペーパーなどで研磨して除去します。

【注意】
今回ご紹介する補修方法は、天板が無垢材の製品である場合の方法になります。
突板や化粧紙などで構成された天板の場合は、研磨することで芯材が見えてきたり表面材が剥がれる恐れがありますのでお控えください。

補修の流れは以下の通りです。

  • 1. 輪染みの付いている箇所を研磨する
  • 2. オイルを塗布する

作業にあたって必要なものは、サンドペーパーとオイル、2~3枚のウエスになります。
サンドペーパーは#240と#400を使います。
#240がない場合は、#400のサンドペーパーのみでも結構です。

作業手順

研磨の様子

まずは#240のサンドペーパーで輪染み部分を、その周囲も含めて研磨します。

この時、サンドペーパーは木目に沿って研磨してください。
木目と直交するように研磨してしまうと、研磨キズが残ってしまいますのでお気を付けください。

次に、表面を整えるために先ほど研磨した箇所を#400のサンドペーパーで研磨します。

#400のサンドペーパーで研磨する際に、#240で研磨した箇所のみならず天板全体を研磨すると最終的により綺麗に仕上がります。
天板全体を研磨した際は、次の工程で説明するオイル塗布についても、天板全体に塗布するようにしてください。

研磨の工程が完了しましたら、研磨で発生した木くずを掃除してオイルの塗布作業に取り掛かります。

使用するオイルは家具メンテナンス用のオイル蜜蝋ワックスなどをご使用ください。

オレンジオイル
HOWARD オレンジオイル140ml

今回はHOWARD社のオレンジオイルを使用します。
手ごろなサイズの140mlのボトルタイプです。お持ちでない方はこの機会にぜひお買い求めください。

オイル塗布の様子

ウエスにオイルを適量とり塗布します。
オイル塗布時には木目を気にせずに、塗りムラがないように塗布してください。

オイルを塗布後、10分程度放置します。

乾拭きの様子

その後、ウエスで余分なオイルを拭きとるために乾拭きを行います。
手で触って表面がサラっとする程度まで拭き上げないと、いつまでも乾燥しない状態が続いてしまいますのでご注意ください。

乾拭き後は半日程度はテーブルに何も乗せないようにして乾燥させ、最後に仕上げの乾拭きを行います。

補修前後の比較

補修前後の様子

左側が補修前、右側が補修後の状態となります。
このようにオイル塗装製品では、表面を研磨して輪染みを除去することができました。

ウレタン塗装製品の輪染みの除去方法

ウレタン塗装製品に付いた輪染みは、アイロンを使って除去します。

アイロンを使って除去する方法の他に、メンテナンスオイルなどの油分を輪染みの箇所に浸透させる方法もあります。
しかしながら、油分を浸透させる方法では、輪染みになって時間が経過したものへの効果が薄いため、今回はアイロンでの補修方法をご紹介します。

アイロンとウエス

作業に必要なものは、アイロンとウエスのみです。

作業手順

まずは、水で濡らしたウエスで輪染みの箇所を覆います。

アイロンを当てる様子

低温」に設定したアイロンをウエスに押し当てます。
この時、スチーム機能のあるアイロンであれば、スチームを出す設定にしておきましょう。

初めは20秒程度アイロンを当てて、様子を見てください。
輪染みが除去できていないようであれば、アイロンを押し当てる時間を少しずつ長くしていきます。

長時間アイロンを当て続けると、塗膜を傷めたり、焦げ付いたりする恐れがありますので慎重に作業してください。
ご不安な場合は、天板の裏面などの目立たない場所で一度お試しください。

補修前後の比較

補修前後の様子

補修前後の様子です。
このようにウレタン塗装製品では、白く輪染みになってしまった箇所もアイロンで加熱することで、目立たなくなりました。

輪染みの対策方法

テーブルに輪染みが付いてしまうと、布巾で拭くだけでは落とすことができず、多少面倒な作業が必要になります。
では、そもそも輪染みが付けないためにどのようなことに気をつければよいのか。
テーブルの輪染みを防ぐ、簡単な方法をご紹介します。

テーブルクロスやマットを使用する
熱いものを置く際は鍋敷きを敷く
水に濡れたらすぐに拭き取る

オイル塗装のテーブルについて
オイル塗装製品は強固な塗膜の無い、無垢材が剥き出しの状態の仕上げ方法です。
熱い鍋などを直接置いてしまうと、焦げの原因になりかねません。
天板表面が焦げてしまうと今回の方法では除去できないため、オイル塗装製品の取り扱いにはくれぐれもご注意下さい。

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