ソファオットマンの張り替えのやり方をご紹介します。
不要になり引き取ってきたソファ オットマンを張り替え、中身を修繕し新しいオットマンにリメイクしました。
このように商品をリメイクし 長く使ってもらうようにすることも インテリアショップとして大切なことだと考えています。
スチール脚のオットマン。
近くで見ると使用感がわかります。
今回は、不要との事でお引き取りしたオットマンのリメイク方法をお伝えします。
用意するもの:オットマン, 布
用意する工具:マイナスドライバー,ペンチ, ハサミ,タッカー, 裁縫道具一式
STEP1 オットマンを分解する
まずは、オットマンを分解する行程です。
まずは脚を工具で外し…
裏側の不織布を外します。
今回は不織布を再利用する予定なので、布を固定しているタッカーをマイナスドライバーとペンチで丁寧に外していきます。
オットマンの枠の頑丈な枠にタッカーが打ちつけられいたので、外すのに少しコツがいります。
不織布を外した状態が下の写真です。
今度は張りこんでいる生地を外していきます。
カバーを外すと中のウレタンが確認できます。
このオットマンは柔らかいウレタン チップウレタン ウェービングテープでできていました。
側面にもウレタンの層があり、身体にあたった時に固さを感じにくくなってます。
STEP2 カバーを縫う
元のカバーを解体してカバーを新しく作ります。
今回使った生地はタイの高級テキスタイルメーカーPASAYAの生地です。
PASAYAは世界トップレベルの技術で高品質のインテリア及びファッションのテキスタイルを提供しているタイの高級テキスタイルメーカー。
ベルギーで行われるインテリアファブリックス展示会DECOSITで、
3年連続デザイン賞を受賞し、ヨーロッパでも高い評価を受けています。
今回PASAYAの生地から選んだのはMARSKALKというストライプの生地です。
ストライプはカジュアルな印象になりがちですが、こちらのMARSKALKは質感や幅の違うストライプ模様でエレガントさがあります。
全部で7色の中から今回はブラックの生地を選びました。
カバーの縫い目をほどき、5つのパーツに分け…
MARSKALKは生地幅は146cm。約50cm毎に同じ柄が続く、横ストライプの生地です。
細いストライプを端にすると、縫製や張り込みの時にナナメになった場合のずれが目立ちやすくなるので、
両端に黒い生地になるように裁断しました。
5つのパーツが一列で取れたので、使った生地幅は1m程ですみました。
バーの端は完成後は見えなくなるので、切りっぱなしのまま使います。
まち針で固定し、ペンシルでなぞって裁断します
ミシンで側面の4パーツを縫い合わせたあと、座面のパーツと縫い合わせます。
角の部分は3枚の生地が重なるため、家庭用のミシンで縫うのは少し難しかったです。
アイロンを当ててカバーの完成です。
今回は、型紙にしたオットマンの以前のカバーに伸びている部分があったため、
ミシンで縫う前に仮縫いをして本体とあっているか確認しています。
STEP4 ウェービングテープを張り替えて 新しいカバーを付ける
カバーが完成したので、カバーを貼り替えて完成!と予定していましたが、
ウェービングテープも新調することにしました。
カバーをはずす要領で、ウェービングテープを取り除き…
新しいウェービングテープをつけます。
テープはゴムのように伸縮性があり、伸ばした状態でタッカーで固定します。
古いテープも再利用し、荷重が分散するようにテープを編み込みながらタッカーでフレーム本体に打ち付けていきます。
新しいテープに交換し、テープの張り具合も以前に比べて弾力を感じるようになりました。
新しいカバーをタッカーで固定していきます。
不織布でふたをして、脚をつけ直し…
完成です
生地の一部に光沢感のある素材が使われているため、スッキリとモダンな印象に仕上がりました。
脚のスチール脚もクールな印象です。
今回使用したタッカーはホームセンター等で販売されていますので、
皆さんも張り替えにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?