「 徳は孤ならず。必ず鄰(となり)有り 」
報いを求めず、陰徳を積んでいる者は、決して一人ぼっちではない。
必ず思わぬところにこれを知る者がいるものだ。 仮名論語訳
私の好きな言葉の一つである。
10年ほど前 縁あって伊與田 覺 氏の 論語を1年ほど習う機会があり、その時 いろいろ話された中で、1番 心に残っている1節である。
徳には 陽徳と陰徳の2つがある。
人の見ているところで徳を積む(善行をする)のが 陽徳で、人知れず徳を積むのを陰徳という。
人の見ていないところで陰徳を行っていても 知られてしまうとそれは陽徳になってしまう。
なので 陰徳を積むということは 決して人に話さず 知られることなく 行いを続けていくことで
これが なかなか難しい。 褒められたり 評価されることもないまま、
人知れず善行を続けていると、孤独で 心が折れそうになる時がある。
けれどその者は 決して1人ぼっちではない。必ずその行いを知る者がいる と
教えてくれている。
これを聞いた時 とてもうれしい気持ちになった。
昔「人は見た目が9割」とかいう本が売れたように 今は自己アピールなどが
とても大切と言われていて それはその通りなんだろうけど、基本の姿勢はこうありたいと思うし、スタッフにもそう願う。