『飛騨照見窯、関西器展・BLACK & WHITE 』11/22 ~ 12/9 盛会にて終了しました。
今回は私が出張続きだったこともあり レイアウトやディスプレイなどの準備から
最終集計まで 全てスタッフ任せでした。
スタッフ達が協力して作り上げたディスプレイは私の想像を超える素晴らしい出来でした。
最後はミスもあり、未熟さを露呈しましたが、チームとしても課題が明確になったと
思います。
会社を大きく改革させた2011年から7年、優秀なスタッフが揃いつつあるのを
うれしく感じました。
今回の展示会は以前から懇意にしている作家 長倉さん。
「日常使いやすい器とは?」
「本当に良い日用の器」を問い続け、形にしてきた彼の作品が好きで 開催しました。
彼の姿勢は私たちの販売に対する考え方と近しく、私たちが考える豊かな暮らしに
必要なモノだとも思えたからです。
彼が在店した最初の3日間は 、彼や彼の協力者を訪ねて 多くのお客様が来られました。
3日目には妻が手まり寿司をつくり 彼の器に盛ってお酒とともにサービスしました。
わざわざ愛知県など遠方から来られた人や、お菓子を差し入れる方もおられ、
皆さん くつろいで長時間滞在され、さながらサロンのような様相でした。
長倉さんには 普段の展示会とは違い、とてもくつろげたことを感謝いただきました。
また協力者のYさんがSNSで
「 あの素敵な空間でお仕事ができて、とても有意義な時間でした🎵
単に個展をさせていただいたってだけでなく私の価値観も大きく変わりました。
家具、大事だなあと。
断捨離して、仕事頑張っていい家具を買わなきゃなあと。
まずは、あの椅子買います(笑) 」
「 作家の長倉が在廊していた3日間のお手伝いが終わりほっとしております🎵
その三日間にたくさんの方にお越しいただいて本当にありがとうございました。
足をお運びいただき作品をお手にとっていただきと。
マルキン家具さんの洗練された空間にいたものですから、三日間全く疲れませんでした✨
場の空気ってすごく大切なんですね。
なんだか、浄化されたような気がします🎵
浪速区やのに。
オアシスや🎵(笑) 」
と書いていただいて とてもうれしく思いました。
私たちと関わることで 家具に対する価値観が大きく変わっていただいたこと。
そして「場の空気」が人に与える影響って大きいと私も感じています。
彼の個展を通じて、そのように感じてくれた人が増えてくれたことを喜ばしく思いました。
最後に 長倉さんのSNS で 今回の個展にまつわる ステキな文章があったので抜粋します。
「 前文略 ~
もうひとつは、内側を白にしたハーフ&ハーフです
僕が作るハーフ&ハーフの場合、先ず内側を白くぬって
その後、外側を黒くぬります
で、たまに黒が決壊します(笑)
白くぬった内側に、黒が流れ込むんですね(笑)
ほんの僅かな手元の狂いなんですが(^^;
これが消しゴムで消せるのなら、問題もないのですが
消せないのが悲しいところ
こうなったらアウト
すなわち失敗です
失敗と言っても、器が壊れたわけではないので
そのまま他の器と一緒に焼いたりします
自分で使えば良いかな?
位の感覚で
で、焼いたんですが
これはこれで、なんか良くて
捨てがたい表情があって
御蔵入りさせるのが勿体なく感じちゃって
あれこれ思っているうちに
出品する事にしました(笑)
以前の僕なら、間違いなく失敗という烙印を押した事でしょう
でも、それは作り手の判断
自分の意図から外れた出来に対する不満であって
ものの良し悪しとは別の話なんですよね
少しずつですが、またひとつ焼き物に対する在り方が、ラクになった気がいたします
こうして陽の目を見ることになったのが、画像のチョク
出そうと思っても出せない雰囲気がありますよね(^ー^)
限定一個限り(笑) 」
「またひとつ焼き物に対する在り方が ラクになった気がいたします」
というところが 特に こころに響きました。
この感覚、作品だけでなく、スタッフや家族など、人に対しても同じだろうなと。
自分の意図から外れた出来 と 結果の良し悪し は別。
自分の意図する結果を手放したところに より可能性が広まっている
そんなことを感じました。
今回の展示会はいろんな出会いがあり、いろんなことを考えさせられた良い展示会でした。
人との出会いはステキですね。
3日目が終わり、皆で記念撮影