地元の滋賀のみならず、京都・大阪とあちこちの家具店を探し歩いたのに、なかなか希望の商品に出会えなかったというT様(夫)とR様(妻)ご夫妻。当店にてお二人のニーズにマッチしたメーカーを探して橋渡しをすることで、「思い描いていた希望がどんどん叶った」と言っていただくことができました。納品された家具が置かれたお宅のリビングダイニングにて当時を振り返っていただきました。
1.「欲しいモノが見つからずもどかしかった」
―― よろしくお願いいたします。まず簡単に自己紹介をお願いします。
T様 わかりました。U.Tと申します。化学系のメーカーで技術者として働いています。昨年、家を建ててこの地に(滋賀県草津市)に越してきました。
―― T様がインテリアマルキン(株式会社 マルキン家具)で購入された家具について教えて下さい。
T様 4つ購入しました。この部屋にあるもので言うと、今座っている椅子と机からなるダイニングセット、それからあそこにあるスツール(※)とヘッド置の付いたソファセットですね。2階には、ダブルの畳ベッドとシンプルなソファがあります。
※ ソファの前に置き 足乗せ用のオットマンとしても使用できる。
―― インテリアマルキン(株式会社 マルキン家具)にて家具をお買い求めいただくまでの経緯について教えて下さい。
T様 家を建てたら親戚や友人を招く機会も増えますよね。その時に何か一つくらいは、自分たちのこだわりを反映した良いモノを置いてプチ自慢でもできればと(笑)。以前は社宅に住んでいて、もっと小ぶりな正方形型のダイニングテーブルを使っていたんですが、ぬくもりの感じられる本物の木のテーブルがずっと欲しかったんです。長い年月と共に木目や色合いなどの経時変化を楽しみながら、使い込むほどに味の出てくる木のテーブルと椅子で、お客さんをお迎えしたい。それらは我が家の歴史を語ることもできるわけでして、「それじゃあこのリビングに似合う木のテーブルと椅子を探そう・・・」ということになりました。
―― 納得のいくものは見つかりましたか。
T様 なかなか見つかりませんでした。「椅子は座面も木でできたもの」「脚の形はこういうデザインに」「体の大きな男性でもひざやももが当たらないよう、テーブルの幕板(天板を補強する側面部分にある木枠)がないもの」などいくつかの条件を決めて探し始めました。しかし地元だけでなく、京都や大阪まで足を伸ばしてみても、なかなか「これ!」というものに出会うことができませんでした。特に最近は座面が木のものが少ないようで、たまたま見かけても考えている予算を大きく上回る高価なモノばかりでした。
それからもう一つ悩んでいたのがベッドでした。社宅に住んでいた頃は、畳の上に布団を敷いて寝ていたのですが、せっかく寝室も作ったことだしベッドで寝たいなと思ったのです。でもマットの柔らかさがどうにも好きになれなくて・・・それで畳ベッドはどうだろうと。
R様 知人から「堅い良いマットもあるよ」と聞いてはいたのですが、畳ベッドであれば、布団を全部上げて風を通したり、畳自身を干すなど、掃除しやすく清潔に長く使えそうなイメージがありました。私自身はそういうところに惹かれてそれじゃあ探してみようと。手持ちのダブルの布団も使えて、改めてマットを買わなくても済みますしね。
―― 希望するような商品に出会えましたか。
R様 ダブルの畳ベッド自体がマイナーなのか、大手家具店でもなかなか目にしません。たまに見つけてもシングルがほとんど。また、うちの布団の長さは平均より10センチ長い210センチ。この布団を敷くことのできる既製のダブルの畳ベッドはなかなか見つかりませんでした。更に、やっとダブルの畳ベッドを見つけても、ヘッドのデザインがあまり好みでないものが多かったんです。
T様 その後、ある家具チェーン店で、値段も手頃でデザイン的にも気に入った畳ベッドを見つけることができました。ところがそれを購入して使い始めたら、数日で横方向にたわんでしまうんです。端の方に寄って寝ないと中心部がどんどん沈み込んでしまう。長年使えるとは思えず、そのお店の方にも状況を確認してもらったところ、「これはまずい」ということで快く返品に応じて下さいました。ただこれでベッド探しは振り出しに戻ってしまいました。
2.「適切な提案とアドバイスで選択肢が拡がった」
―― そんなこんなでインテリアマルキンに辿り着いたと。
T様 初めてお店に伺ったのは、去年(2009年)の10月頃でした。どういう家具を求めているかということと、先ほどお話ししたようなこれまでの経緯を伝えたら、色々な提案や情報提供をしてくれました。
―― 具体的にはどのような提案だったのでしょうか。
マルキン金谷 お話を伺って探してみたものの、ダイニングセットについてはお二人の挙げられた条件を全て満たすものは、ご夫婦が「見つけられなかった」とおっしゃるようになかなか見あたらず、当店にも展示していませんでした。そこで品質面で信頼が置け、かつリーズナブルな金額で別注仕様に応じてくれるメーカーの中から、お二人の希望に沿う商品をチョイスして、どういう理由でお勧めできるかをご説明しました。
R様 私達からすればささやかな希望に思えるのですが・・・「脚の部分をほんの少しこんな風に加工して欲しい」といったリクエストを出したとしますよね。それまでは店員さんに相談しても「できない」、もしくは実現するためにはオーダーメイドになってかなりの費用がかかるということが判明するだけでした。でもマルキン家具さんでは、私達の欲しい家具のイメージを伝えると、まず私達の好みや価値観を理解して下さり、それに合った様々な選択肢や代替案を、できる事できない事も含めて提案して下さるので、どんどん要望が叶っていく・・・そんなワクワク感と充実感があり、「ここに来て良かった」と思いました。
T様 このテーブルは楢(ナラ)の無垢材をオイル塗装したものなんですが・・・それに決めるまでの間に、木による色の違いや木目の出やすさ、経時変化の特徴など丁寧に説明していただきました。お店に現物があったわけではないので、もちろん即決というわけではなかったですが・・・。
その後はメールと電話でやりとりしながら細かい点を詰めていきました。その間も、こちらがイメージを持ちやすいように参考写真を送ってくれたり、判断の際に役立つようなホームページを教えてくれるなど、我々が後悔のない選択をできるよう的確な情報提供をしていただきました。
―― 椅子の座面については色々とやりとりがあったとか。
T様 そうなんです。お気づきのようにこの椅子は座面のお尻の当たる部分が滑らかに彫られて座りやすくなっています。そのデザイン自体はとても気に入ったのですが、元々のデザインは両太ももの中間に相当する部分が盛り上がった形になっていました・・・足の形に合わせた形状になっていたわけです。それがどうしても気になって、この出っ張りがなくならないものかと。
R様 その部分はどちらかというと夫より私の強い希望でした。この椅子のそもそものデザインは、椅子を後ろに引いた上でテーブルに正対して腰掛ける場合を想定して、あのような座面形状になっていたのだと思います。でも私たちが日常で使う場面を考えてみると、それだと不都合な時もあるんです。例えば食事した後に、身体を横に向けてテレビを見ながらくつろぐこともあります。また小さなお子さんを連れた友達が来た場合など、まずはだっこしたままの状態で横向きに座ってから、身体の向きを正面に変えることもあります。そういう時に中央に盛り上がりがあると違和感があると思いました。どんな方向から誰が座っても、座り心地が良いものが絶対にいいと思ったのです。
―― なるほど・・・女性ならではの視点ですね。それでどのようになさったのですか。
T様 マルキンさんからその部分が何とかならないかという問い合わせをしていただきました。でも・・・職人さんなりデザイナーさんのこだわりがそこにあったのかもしれません。また加工機械のNC(数値制御)プログラムがその形状データでインプットされていたからかもしれません。結果的に「それ(彫り部分の形状変更)はできない」というのがメーカーからの返事でした。
その後、「実物を見ていないから神経質になっているだけで、もしかしたら気にするほどの凸凹でないかもしれない。それならそのままでもいいかな・・・」と思ったものの、2人共このダイニングテーブルを買うかどうか決められず悩んでいると、マルキンさんはその座面部分の実物を取り寄せてくれました。実に素早い対応でした。実物サンプルの座面に座ってみると、やはり2人とも出っ張りが気になるんですね。
―― それで結局どうされたのですか。
マルキン金谷 私から改めてメーカーに連絡を取り、「こういう理由でお客さまは変更を希望されている」「他の部分はすごく気に入ってくれているので何とか協力してもらえないだろうか」と交渉しました。最終的には、作業工程が増える部分について幾ばくか加工賃を負担するということで、快く応じていただくことができました。
T様 向こうはものづくりのプロですから、我々のような素人が直接そんなお願いをしたところで、決して承諾してはくれなかったでしょう。マルキンさんが、「販売のプロ」として双方の事情に配慮した上で仲介してくれたからこそ、希望が叶えられたのだと思います。他にもテーブルと同じ素材で箸置きなどちょっとしたものを作れたらいいなぁと思い、「加工後の端材をいただけないか」とお願いしたら、メーカーの方に掛け合って無償で取寄せてくれたりとか・・・そういう調整は手間ばかりかかって、儲かる話ではないんですが、そんなリクエストにも真摯に粘り強く対応してくれてとても感謝しています。
3.「頼りになるお店が見つかった!」
―― 畳ベッドについてはどうされたのですか。
マルキン金谷 ダイニングセットと同様の対応をさせていただきました。大きなメーカーはそういった細かな要望には応じてくれません。ご夫妻と相談の上、規模は小さくても確かなものづくりをしていて別注に応じていただけるところを探して依頼しました。
T様 前回返品したことも話してあったので、こちらが安心できるように、「こういう形で補強板を入れて十分な強度を持たせます」ということがわかる簡単な図面も用意していただきました。ダイニングと違い、畳ベッドについては、前回のこともあったので、「もう強度さえ十分ならばそれで良い」と思っていたんです。でもヘッド部分の色とかデザインもいくつかある中から選べたり、ベッドの高さ自体も自由に指定できたり・・・「こんな細かいところまで自分達で決めさせてもらえるのか」と、マルキンさんの頼りがいのある対応に感心しました。
―― ベッドの高さまでこだわられるとは(笑)
T様 ベッド下の収納は大事ですからね。一般には主要な収納ケースが収まるようにできているわけですが、こちらの都合でそこにキャスターを付けたりすることがありますよね。それだけで数センチ高さが上がってしまい、使い勝手が悪くなってしまいます。そういうことも一応考慮してサイズを指定させていただきました。返品した畳ベッドに比べるとやや高くついたものの、「この値段で便利に長く使えるならお得な買い物だ」と納得できる予算に収まりました。
―― ソファについてはどのように選ばれたのですか。
R様 ソファについてはどちらも既製品ですね。もうその時は全てマルキンさんにお任せしようと思っていたので、1階のソファセットについては、他の家具屋さんで見つけて気に入った商品についてお伝えしたら取り寄せてくれました。色味と雰囲気が部屋の内装にマッチして、カバーが洗えるのがポイントでしたね。2階のソファについてはマルキンさんのホームページで見かけて、「同じ部屋のピアノと色も合うし、シンプルなデザインでいいなぁ」と思って決めました。
―― 納品された商品とサービスに対しての全体的な評価をお聞かせ下さい。
T様 とても快適ですよ。家にいる間は、ダイニングセットとソファセットが置いてあるこの部屋でほとんどの時間を過ごしています。ソファについては何十年も使い続けるのは難しいかもしれないけど、ダイニングテーブルについては、良いモノを買って大事に使えば長くつきあえるじゃないですか。最初はもう少し白っぽい色だったと思うのですが、1年ほど経って少し黄色っぽい色味になってきたかな・・・そんなこれからの木の経時変化も楽しみにしています。
R様 事前にマルキンさんと十分相談してアドバイスを頂けたので、納得して買い物ができました。お店での話、メールでのやりとり、納品までとても楽しかったです。
―― 最後に同様な商品の購入を検討されている読者の方に何かアドバイスをいただけませんか。
T様 どんな商品でも多かれ少なかれ言えることでしょうが、特に家具の品質というのは買い手の価値観や感性によって大きく左右されるのではないでしょうか。言い換えれば万人にとって良いモノはない。大切なのはまず「自分がどういうものが欲しいのか」、そのイメージを明確にすることだと思います。それをちゃんと伝えることができれば、どのように対応してくださるかによって、その店なりその店員さんが頼りになるかどうか、判断もつきやすいのではないでしょうか。
―― 本日は貴重なご意見をお聞かせいただきありがとうございました。
※ 取材日時 2010年12月
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